事例ご紹介 – オリーブの結婚指輪(その2)

 結婚指輪のオーダーメイド事例のご紹介、第2回です。
 前回ブログの「初回のお打ち合わせ」から「デザイン決定」までに引き続き、今回は「指輪の制作開始」から「完成品のお届け」までのお話となります。

 オーダーメイドのお申し込みをいただいたお二人の手続きが終了すると、日を置くことなく、工房ではクラフトマンによる指輪制作がスタートします。
 クラフトマンが行う最初の仕事は、「ワックス原型」の作成です。基本デザインのワックス原型をカスタマイズする方法もありますが、今回のデザインはクラフトマンの手でゼロの状態から造り上げることに決まりました。「ワックス造形によるフルオーダー」です。

 ワックス原型は、緑色や青色の「ハードワックス」という素材を使用して造ります。ワックスを削ったり、溶かしたり、盛ったりして、オリーブの葉を5枚組み合わせたフォルムを造形するのです。お二人と練り上げたデザイン画をもとにするとはいえ、微妙なフォルムはクラフトマンの感性に委ねられますので、クラフトマンとお二人からお話を直接伺った店舗スタッフとのやりとりがとても重要です。
 制作開始から1~2週間後、出来上がったワックス原型は店舗へ届けられ、お客様のご確認を待つこととなります。

 いよいよ3回目のお打ち合わせ。
 ワックス素材で立体的に造形された指輪を、初めてお客様の手にとっていただきます。デザイン画だけでは表すことのできない、緩やかなカーブの度合い、全体のボリューム感などを確かめていただくために、欠かせない大事な工程です。気になる点があれば、お二人のご希望のフォルムを目指し、ワックス原型の変更を重ねます。
 今回出来上がったワックス原型については、初回のご確認において、お二人から「イメージ通り」とのお墨付きをいただきました。

 この日のお打ち合わせでは、あらためてリングサイズを計測させていただき、リング内側に刻印するメッセージについても伺いました。あとは、リングの完成を待つばかりです。

 ここからは、工房の力量の見せどころ。一人のクラフトマンが、完成を目指してお二人のリングに向き合います。

 お二人にご確認いただいたワックス原型は再び工房に戻った後、 プラチナや18金などの貴金属素材に「鋳造」されます。貴金属素材となった指輪は、私たちが「まとめ」と呼んでいる工程に移り、綺麗に磨かれ、しっかりと石留めされ、煌めく本来の姿を現します。クラフトマンの手により、一つひとつのジュエリーが大切につくり上げらていくのです。
 制作作業が順調に進むと、約3週間後には指輪の完成を迎えることができます。世界で一つのオーダーメイドの結婚指輪は、工房のクラフトマンから店舗スタッフへ、そして待ちに待ったお二人の手へと渡ります。

 以上、結婚指輪のオーダーメイド事例をご紹介しました。
 オーダーメイドのジュエリーは、お客様の想いとわたしたち工房のスタッフの想いを紡ぎ上げる素敵な作品です。これからも、 お客様に素敵な作品たちをお届けできるよう頑張りたいと思います。

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